QUAD Vena インテグレーテッドアンプについて
2014年登場。販売価格 £600
当時としては豊富なデジタル入力を備えDACを内蔵したインテグレーテッドアンプです。
DACはシーラスロジック社のCS4398、パワーアンプはナショナルセミコンダクタ社(現在TI社)のLM3886を搭載しています。内蔵DAC CS4398のPCMの上限は24bit/192kHz、DSDの上限は128x (5.6MHz)になります。実際に販売されているほとんどのハイレゾ音源を再生できる能力を持っているといえます。
PCから見えるUSBインターフェースのデバイスディスクリプタは「VIA Technogie QUAD USB」となっています。


音質について
QUADらしいオーディオ機器の存在を感じさず自然でみずみずしく色彩豊かに音楽を楽しませる音質です。
日本価格で十数万円とは思えない音質で、三十数万~四十数万円台の価格がついていてもおかしくない音です。
中高域は透明感が高くQUADとしては若々しいフレッシュな印象を受けます。低域の駆動力はそれほど強い印象ではないので重いウーハーを搭載する大型スピーカーよりも、ウーハーが軽い中型・小型のブックシェルフスピーカーと組み合わせたほうがこのアンプの特徴を生かせると思います。私は中高域が美しい音色のブックシェルフスピーカー (Vienna Acoustics社のHaydn Grand Special Edition)と組み合わせて使っています。
この組み合わせで絶品なのはバイオリンソナタのような小編成の弦楽器の楽曲の再生で、弦楽器の弦をガット弦に張り替えたような柔らかく優しく包み込むスピーカーの音質にこのアンプが瑞々しさを加え、潤いがありしなやかで密度が高い音楽が楽しめます。
デジタル入力による音質差は多少あり、音の潤い感では OPTICAL > COAXIAL ≒ USBとOPTICALに優位性を感じます。ジッターに関してOPTICALは不利な筈ですが、聴感上はホスト機器と電気的に絶縁され電気的ノイズ伝搬が無い効果の方が高いのかもしれません。
スペック
| プリアンプ部 | |
| AUX入力感度 | 450mV |
| AUX入力インピーダンス | 10kΩ(アンバランス) |
| 出力電圧 | 2.3V(最大) |
| 出力インピーダンス | 470Ω |
| 入力 | 2 × RCA (AUX1、AUX2) |
| 出力 | 1 x RCA (プリ出力) |
| パワーアンプ部 | |
| 定格出力 | 2 x 45W (8Ω) |
| 周波数応答 | ±0.5dB (20Hz-20kHz、Ref.1kHz) |
| 全高調波歪み(THD) | <0.009% (10W、1kHz) |
| 信号対雑音比(S/N) | ≥108dB(A加重、ref.45W) |
| デジタルセクション | |
| DAC | シーラスロジック: CS4398 |
| サンプリング周波数 | 44.1-192kHz |
| デジタル入力 | 同軸RCA x 1、Optical TOSlink x 2、USB (TypeB) x 1、Bluetooth x 1、Apple ドッキング(USB TypeA) x 1 |
| デジタル出力 | 同軸RCA x 1、Optical TOSlink x 1 |
| 筐体 | |
| 寸法(幅×高さ×奥行き) | 313 x 93.5 x 302 (mm) |
| カートンサイズ | 420 x 366 x 200 (mm) |
| 電源電圧 | 220-230V – 50/60Hz 110-120V – 50/60Hz 100V – 50/60Hz |
| 重量 | 6.1kg |
後継機 QUAD Vena II
QUAD Venaは販売が終了しており、現在後継機のQUAD Vena IIが販売されています。
Vena IIはDACがCirrus Logic 4398からESS Sabre32 ES9018K2M に変更されています。これによりハイレゾ再生能力が最大192kHz/24bit (PCM)から、384kHz/32bit (PCM) / DSD256に拡張されています。
また、Phono(MM)入力が追加されています。
後継機 QUAD Vena II Play
QUAD Vena II PlayはVena IIをベースにDTS Play-Fi®を搭載したインテグレーテッドアンプです。
DTS Play-Fi®によりワイヤレスネットワークを通じてSpotify、Tidal、Qobuz、Amazon Music、Deezer、Napster、KKBox、Sirius XM等のストリーミングサービスがロスレス・ハイレゾで再生可能になっています。


