Tannoy Yorkminster Special Edition

Tannoy Yorkminster Special Edition について

往年のAutographを彷彿させるデザインのチーク材仕上げパーチ材製エンクロージャにアルニコマグネット12インチ(30cm)デュアルコンセトリックユニットを搭載したフロア型スピーカーです。
英タンノイの創立80周年を記念したスペシャル・エディションモデルです。
発売時期は2007年、価格は231万円(ペア)

内部配線：Acrolink®が製造する高純度(99.9999%) 6N Cu線材とHF側に高純度(99.99%)シルバー単線
ネットワークHF側のキャパシタ：米HOVLAND製の最高級オーディオグレードポリプロピレンコンデンサ
その他の領域のキャパシタ：ICW Musicaps
抵抗：VISHAY製低誘電厚膜フィルム抵抗
ターミナル：WBT製のバイワイヤ/バイアンプ対応スピーカーターミナル

アルニコマグネット「ALCOMAX-III」を採用した同軸2ウェイユニットを搭載。ユニット径は12インチ(30cm)
ウーファはハードエッジタイプのクルトミューラー製ガードアコースティックコーンを採用。
ツィーターホーン部は真鍮削り出し加工に金メッキ処理。

エンクロージャはチーク材の突板処理、フロント/リアバッフルはバーチ(樺)材を採用しています。背面にバスレフポートが2個あります。
能率は95dB。周波数特性は23Hz～22kHz、許容入力は150W(連続)/550W(最大)。クロスオーバー周波数は1.1kHz、インピーダンスは8Ω。外形寸法は620×447×1,080mm(幅×奥行き×高さ)、重量は61.5kg。

音質について

ホーンスロートが長いアルニコマグネットタイプのデュアルコンセトリックユニットによる深く緻密で実体感がある音をパーチ(樺)材製大型エンクロージャが明るく色彩豊かで広がりのある音場感を演出をしています。
低音は極めて低い周波数まで量感を持って再生するので、私の環境では背面に２つあるバスレフポートのうち1つに洋品店で売っている毛糸玉を詰めてバスレフポートからの低音を若干抑える方向で調整しています。
QUADのアンプとの組み合わせではオーディオ機器の存在を忘れさせ、楽団が目の前で楽しく美しい音楽を奏でているように感じます。
かれこれ12年ほど使っていますが、最初の3年くらいは高域の緊張感が強い傾向がありました。弦楽器で例えるとガット弦ではなくスチール弦を張ったようなクリアで緊張感のある音でした。使っていくうちに柔らかく深い音が出てくるようになります。

スーパーツィータST200を追加すると、高域は透明でなめらかになり中低域は力強さが増し音場が広がります。

仕様

Tannoy Yorkminster SE 仕様