foobar2000を用いたネイティブDSD再生

Wireshark capture foobar2000 Play DoP DSD256 11.2MHz

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目次

Windows版foobar2000でのネイティブDSD再生

USBオーディオ装置の開発評価のため、最もシェアが高いと思われるWindows版foobar2000のネイティブDSD再生のセットアップを行いました。

ネイティブDSD再生を行うためには、foobar2000に対してDSD再生に必要なコンポーネントを追加インストールして実現します。

このページでは、2種類のコンポーネントの組み合わせによるDSDネイティブ再生セットアップ方法を紹介します。
その1: 「foo_out_asio+dsd 」、「foo_input_sacd」のインストールによるセットアップ
その2: 「dsd_transcoder」、「foo_input_sacd」、「asio_output」のインストールによるセットアップ

その1はセットアップが簡単です。
その2はネイティブDSDとDoPを切り替えて使いたい等の用途に向きます。

foobar2000のインストール

ブラウザでfoobar2000 のウェブサイトを開きます。

Windows: Download をクリックします。

Windows11 64bitの場合、64-bitをクリックします。

ダウンロードが完了したら、ダウンロードフォルダにあるfoobar2000-x64_vxxxを起動します。

foobar2000のSetup画面が表示されるので、Nextボタンをクリックします。

License Agreement画面が表示されるので、ライセンス条件を了承できるならばNextボタンをクリックします。

foobar2000のインストールタイプを選択します。(デフォルトはStandard installationです)
インストールタイプを指定後、Nextボタンをクリックします。

foobar2000のインストール先のフォルダを指定します。(デフォルトはC:\Program Files\foobar2000です)
インストールフォルダを指定後、Nextボタンをクリックします。

foobar2000にインストールしたいコンポーネントを選択します。(デフォルトはFullです)
インストールしたいコンポーネントを選択後、Nextボタンをクリックします。

インストールが開始されます。

インストールが完了を確認したら、Finishボタンをクリックします。

foobar2000が起動し、Quick Appearance Setupウインドウがトップに表示されます。

Quick Appearance Setupでレイアウトを指定します。 
Main Layoutを「Album List + Properties]、Colorを「White」、Playlist Layoutを「Album art in playlist」に指定した場合の例です。

Quick Appearance SetupウィンドウのOKボタンをクリックします。

DSDネイティブ再生セットアップ方法 – その1 –
foo_out_asio+dsd、foo_input_sacd、foo_dsd_processor インストール

ブラウザでSOURCEFORGE/Super Audio CD Decoder Files/Filesを開きます。
ここでコンポーネント「foo_input_sacd」、「foo_out_asio+dsd」をダウンロードします。

foo_input_sacdの最新版をダウンロードします。

foo_out_asio+dsdの最新版をダウンロードします。

上記のZipファイルを解凍します。

Zipファイル解凍後の foo_input_sacd フォルダ内ファイルです。

Zipファイル解凍後の foo_out_asio+dsdフォルダ内ファイルです。

foobar2000の File→Preferences→Componentsを開きます

Installボタンをクリックし、解凍したコンポーネント(foo_input_sacd、foo_dsd_processor、foo_out_asio+dsd)を各々選択していきます。

Applyボタンを押すと下図のメッセージが表示されるのでOKボタンをクリックします。

foobar2000が再起動します。
foobar2000の File→Preferences→Componentsを確認すると、下図のようにコンポーネントがインストールされていることが確認できます。

foobar2000の File→Preferences→Playback→Output→Deviceを開き使用するDACを選択します。

foobar2000の File→Preferences→Tools→SACDを開きます。

Output(per device)のTypeを「DSD+PCM」に変更しOKボタンをクリックします。

foobar2000 ネイティブDSD512再生の確認

DSD512のテスト信号(Sin波1kHz)ファイルを再生してみます。foobar2000の左下の表示が DSD512、22579200Hzになっていることが確認できます。

foobar2000 PCM 768kHz再生の確認

PCM 768kHzのテスト信号(Sin波1kHz)ファイルを再生してみます。foobar2000の左下の表示が PCM、768000Hzになっていることが確認できます。

WiresharkによるUSBアイソクロナス転送データ(ネイティブDSD512)の確認

WiresharkでDSD512のテスト信号(Sin波1kHz)再生中のUSB通信をキャプチャしました。
USB isochronousパケットでネイティブDSDデータが出力されていることが確認できます。

WiresharkによるUSBアイソクロナス転送データ(PCM 768kHz)の確認

WiresharkでPCM 768kHz 24bitのテスト信号(Sin波1kHz)再生中のUSB通信をキャプチャしました。
USB isochronousパケットで24bit PCMデータが出力されていることが確認できます。

DSDネイティブ再生セットアップ方法 – その2 –
dsd_transcoder、foo_input_sacd、foo_dsd_processor、asio_output
インストール

ブラウザでSOURCEFORGE/Super Audio CD Decoder Files/Filesを開きます。
ここでコンポーネント「foo_input_sacd」、「dsd_transcoder」をダウンロードします。

上記のZipファイルを解凍します。

Zipファイル解凍後の foo_input_sacd フォルダ内ファイルです。

Zipファイル解凍後の dsd_transcoder フォルダ内ファイルです。

ブラウザで foobar2000 Components Repository を開きます。
ここでコンポーネント「ASIO Output」をダウンロードします。

ASIO Output (foo_out_asio)をダウンロードします。

foobar2000の File→Preferences→Componentsを開き、Installボタンをクリックし、解凍したコンポーネント(foo_input_sacd、foo_dsd_processor、foo_out_asio)を各々選択していきます。

pplyボタンを押すと下図のメッセージが表示されるのでOKボタンを押します。

foobar2000が再起動します。
foobar2000の File→Preferences→Componentsを確認すると、下図のようにコンポーネントがインストールされていることが確認できます。

Zipファイルを解凍し DSDTransconderInstallを起動します。
下記のようなメッセージが表示されますが、このまま実行を選択します。

Componentsのインストール画面が表示されます。Nextボタンをクリックします。

インストール先のフォルダの画面が表示されます。(任意のフォルダを指定し) Installボタンをクリックします。

DSD Transcoderのインストールが開始されます。インストールが終了し Complatedと表示されたら Closeボタンをクリックします。

foobar2000の File→Preferences→Playback→Outputを開き、Device内のASIO: DSD Transcoder (DoP/Native)を選択します。

foobar2000の File→Preferences→Playback→Output→ASIOを開き、ASIO drivers内のDSD Transcoder (DoP/Native)をダブルクリックします。

DSD Transcoderのウインドウが表示されるので、ASIO Device:で使用するDACを選択します。

foobar2000の File→Preferences→Tools→SACDを開きます。

Output(per device)のTypeを「DSD+PCM」に変更しOKボタンをクリックします。

DSD Transcoderのウインドウを開きます。初期状態ではSamplerateがDoP 64 128 256 512 1024の44.1k basedと48k basedになっています。

Samplerate DoP 64 128 256 512 1024の44.1k basedと48k basedをDoPからDSDに変更します。

foobar2000 ネイティブDSD512再生の確認

DSD512のテスト信号(Sin波1kHz)ファイルを再生してみます。foobar2000の左下の表示が DSD512、22579200Hzになっていることが確認できます。

foobar2000 PCM 768kHz再生の確認

PCM 768kHzのテスト信号(Sin波1kHz)ファイルを再生してみます。foobar2000の左下の表示が PCM、768000Hzになっていることが確認できます。

WiresharkによるUSBアイソクロナス転送データ(ネイティブDSD512)の確認

WiresharkでDSD512のテスト信号(Sin波1kHz)再生中のUSB通信をキャプチャしました。
USB isochronousパケットでネイティブDSDデータが出力されていることが確認できます。

WiresharkによるUSBアイソクロナス転送データ(PCM 768kHz)の確認

WiresharkでPCM 768kHz 24bitのテスト信号(Sin波1kHz)再生中のUSB通信をキャプチャしました。
USB isochronousパケットで24bit PCMデータが出力されていることが確認できます。

foobar2000 DoP DSD512再生の確認

DoP(DSD over PCM)の再生動作を確認してみます。
DSD Transcoderのウインドウを開き、Samplerate DoP 64 128 256 512 1024の44.1k basedと48k basedをDSDからDoPに変更します。

DSD512のテスト信号(Sin波1kHz)ファイルをDoPで再生してみたところ、Playback errorが発生しました。
サンプルレート1411200Hzに対応していないというメッセージが表示されています。

foobar2000 DoP DSD256再生の確認

DSD256のテスト信号(Sin波1kHz)ファイルを再生してみます。foobar2000の左下の表示が DSD256、11289600Hzになっていることが確認できます。

WiresharkによるUSBアイソクロナス転送データ(DoP DSD256)の確認

WiresharkでDoP DSD256のテスト信号(Sin波1kHz)再生中のUSB通信をキャプチャしました。
USB isochronousパケットでDoP DSDデータが出力されていることが確認できます。
DoP DSDの特徴的な仕様である0xFA,0x05のマーカーがデータ中に繰り返し埋め込まれていることが確認できます。

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この記事を書いた人

28年間 外資系と日系の半導体企業で主にデジアナ混載LSI、32bitマイコン、アナログIC、RFIC等の設計をしてきました。
これまで世の中に無かった半導体製品および関連するツールや製造関連機器等を独自に設計・開発し世に送り出してきました。
長年の趣味であるオーディオの分野で自分が欲しい世の中に無い製品を開発し世に広めたいと思い2023年より事業を開始いたしました。
好きな音楽はクラシック音楽です。弦楽器(チェロ)をたまに弾きます。

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